2026.04.02 米エヌビディア、マーベルへ20億ドル出資 他社XPUもAI基盤に搭載可能

エヌビディアのAI基盤「NVLink Fusion」

 米サンタクララにあるエヌビディアの重点戦略を決める拠点「エンデバービル」 米サンタクララにあるエヌビディアの重点戦略を決める拠点「エンデバービル」

 米エヌビディア(NVIDIA)と通信・データセンター向け半導体の米マーベル・テクノロジーは、エヌビディアの次世代AI (人工知能)基盤の開発で協力していくことで合意した。エヌビディアのGPUだけでなくマーベルの専用チップ(XPU)も次世代AI基盤に搭載できるようにすることで、より大きく効率的なAIシステムを構築することになる。

 同時にエヌビディアは、マーベルに対し20億ドル規模を出資することでも合意した。双方は、2025年5月発表されたラックスケールAIプラットフォーム(基盤)の「NVLink Fusion」を中核にAIデータセンターや通信インフラ分野での協業拡大に努める。

 NVLink Fusionは、同社が長年GPU向けに展開してきた高速インターコネクト技術「NVLink」を拡張したもので、GPU以外に「XPU」と呼ばれる目的特化型プロセッサーやASICなどのカスタム半導体を、同一基板上で統合可能にするラックスケールのAI基盤だ。

 従来、NVLinkは事実上、エヌビディア製のGPU専用技術だったが、NVLink Fusionでは第三者が設計した半導体を完全互換で接続できるという特徴がある。単一のGPU構成から他社の半導体を混在して使用できる「ヘテロジニアス(異種混在)AIインフラ」へ、本格的に移行できるようになる。

 今回の提携では、マーベルは顧客専用に設計されたカスタムXPUを提供するほか、高速ネットワークや光通信技術などを提供。NVLink Fusionの商用化時期は未定としている。