2026.04.09 電機業界の倒産、25年度は200件 前年微増、パワー半導体のJSファンダリが最大
東京商工リサーチが9日にまとめた負債1000万円以上の電機業界の2025年度企業倒産は、前年度比1.5%増の200件となった。負債総額は同26.5%減の650億3100万円と2年連続で前年度を下回った。
負債100億円以上の大型倒産は前年度の1件から2件に増加した。ただ、前年度にはテレビなどを製造・販売していた船井電機(大阪)の負債469億6400万円という大型倒産が発生していたほか、25年度は負債1億円未満の倒産が145件と増加したことなどで、全体の負債総額を押し下げた。最大の倒産は、パワー半導体ウエハー製造のJSファンダリ(東京)の負債161億7900万円。
年度末の3月、倒産件数は減少
26年3月の電機業界の倒産は前年同月日17.6%減の14件で、4カ月ぶりに前年同月を下回った。負債総額は22億9100万円で同74.0%減った。昨年3月には、タッチパネルや電子部品製造のPQR(群馬)の負債62億円の倒産が発生していたため、その反動減となった。
3月には、LED照明の開発・製造を行うエージェイ物産(山口県宇部市)が負債約6億円で特別清算している。
同社はブルーウェーブテクノロジーズとして東京都港区で設立し、山口県の企業誘致で21年3月に宇部市に移転。LED照明の試作から量産まで一貫した対応が可能で、小型でデザインの応用度が高いLED照明の製造を得意としていた。
14年1月には、敷地面積8000㎡超の複合工程型工場「あすとぴあ事業所」を建設するなど、ピークの15年12月期には売上高約3億2000万円を計上した。
しかし、工場建設中に大口案件がとん挫。その後は大幅減収を余儀なくされ、22年12月期の売上高は約8800万円まで落ち込み、債務超過が拡大。業績改善の見通しが立たず、23年6月には業務提携関係にあった同業者に事業を譲渡し、24年3月1日に福岡市に本店を移転。3月31日、株主総会の決議で解散していた。
美容機器卸のB-plusは、負債3億8421万円で破産している。
美顔器を中心に美容関連機器の卸やEC(電子商取引)販売を行っており、近年は年間売上高約2億円で推移していた。24年以降は有力販売先だった脱毛サロン「ミュゼプラチナム」運営会社からの支払いが滞り、多額の売掛金が回収不能となる事態が発生。資金繰りの悪化により、仕入れ先への支払いも困難となり、事業継続を断念した。










