2026.05.01 KDDI、全世界のDCで再エネ100% Telehouseや大阪堺DCが対象 AI時代の電力増に省エネで対応
KDDIグループは4月30日、国内外の「Telehouse」や大阪堺データセンターなど、全世界のKDDIデータセンターが使用する電力の100%を再生可能エネルギー由来の電力に切り替える環境目標を達成したと発表した。達成日は2026年3月31日。データセンターを利用する顧客の事業活動の脱炭素化につなげ、環境面でも選ばれる持続可能なデータセンター運営を目指す。
AI(人工知能)時代を迎え、データセンターの拡大や電力需要の急増が進む中、同社は再生可能エネルギーの導入と省エネルギー施策を推進してきた。GPUを効率的に冷却する水冷技術の商用導入や、国内外のエネルギー事業者と連携した排熱の再利用に取り組み、今回の目標達成につなげた。
国内では、2026年1月に稼働を開始した大阪堺データセンターで再生可能エネルギー由来の電力を100%使用する。KDDIとして初めて商用環境で水冷方式も大規模導入した。2025年4月に開設したTelehouse渋谷データセンターでは、新しい冷却技術の確立や高効率な電源設備の開発、技術検証を各産業のパートナー企業と共同で進めている。
海外では、KDDIのデータセンターブランド「Telehouse」を世界10カ国以上、45拠点以上で展開する。ドイツでは地域のエネルギー事業者と連携し、データセンターの排熱を近隣の集合住宅へ提供する取り組みを2026年度下期から開始する予定。カナダではオンタリオ湖の冷水を活用してデータセンターを冷却し、その過程で生じる排熱を市民の飲料水の加温に再利用している。
再生可能エネルギーの確保に向けては、KDDIグループのエネルギー事業会社、auリニューアブルエナジーが太陽光発電を中心に発電設備の開発と運用を担う。発電した電力は、データセンターや基地局、通信局舎などの自社設備向けに供給する。KDDIは風力発電所などの新規開発で生まれる環境価値を長期調達するバーチャルPPAも締結している。
同社は中長期環境保全計画「KDDI GREEN PLAN」を推進する。脱炭素社会の実現、循環型社会の形成、生物多様性保全を重点課題に掲げる。今回の目標達成を同計画の一環と位置付け、環境に配慮したデジタルインフラを提供する事業者として、パートナー企業との連携を通じ、社会全体のネットゼロ実現に貢献する。






