2026.05.04 【関西ネプコンジャパン・高機能素材Week大阪特集】桜井グラフィックシステムズ 磨いた印刷技術でものづくりの課題解決を支援

「MS-102DDS」

 桜井グラフィックシステムズは、スクリーン印刷機メーカーとしての強みを生かし、ものづくりの課題解決を支援する体制を強化している。そうした強みを展示会のブースでアピールしていく。情報収集だけでも歓迎する“気軽に立ち寄れるブース”として、常駐する担当者が個別の相談にも応じる。

 スクリーン印刷は、スクリーン版のメッシュ開口部を通してインクを被印刷物に転写する方式。その展開で培った技術力を生かして提案する重点事業の一つが「試作支援サービス」。設備投資不要で、試作段階から商用化まで一貫支援する。

 既に導入実績を積み上げており、顧客の要望が固まった段階で製造に入るケースに加えて、試作段階から共同でプロトタイプを作る案件も増えている。例えば、半導体製造工程で使われる特殊な加工テープの試作を後押しした。展示会ではパネルや印刷サンプルを通じてサービスを紹介する予定だ。

 新型スクリーン印刷機「MS-102DDS」も見どころ。ダイレクトサーボ駆動を採用し、高精度な印刷を実現した。「ギアレス化」により潤滑油を不要とした。油汚れや異物混入のリスクが低減し、クリーンルームでの活用にも適している。製缶フレームを採用したことにより、軽量化にも成功した。

 自動認識ソリューションを手がけるサトーとの共同展示も行う。同社とは、「ミクロン(マイクロメートル)」サイズの銅粉を用いた導電性ペーストによるRFID(無線自動識別)アンテナの製造技術で業務提携を開始した。両社の強みを融合し、印刷方式でRFIDアンテナの回路を形成する技術の実用化を目指す。

 この方式は、材料ロスや薬液使用量を削減できる環境配慮型の製造手法だ。使用する銅ペーストも高い導電性と材料コストの低減、環境負荷の低減を実現できる利点を持つ。ブースでは銅ペーストとフレキシブル回路基板を展示し、こうした優位性を訴求していく。