2026.06.29 新幹線車両点検の暑熱対策に貢献 シャープ、適温蓄冷材をJR東海に納入
JR東海での「手掌冷却用+12℃適温蓄冷材」使用シーン。手のひらを通る血液を冷やし、体を中から効果的に冷やせる
シャープは、東海旅客鉄道(JR東海)に、「手掌冷却用+12℃適温蓄冷材」を納入した。新幹線の車両点検作業における暑熱対策に活用される。
納入したのは、手のひら(手掌)に収まるサイズの蓄冷材。活動の前後に蓄冷材を握ることで、手のひらを通る血液を冷やし、体を中から冷却する。
一般的な保冷剤よりも高い温度(+12℃)を保持するため、握り続けても冷たさによる痛みを抑えられる。繰り返し使用でき、冷凍庫では2時間以上、氷水では1時間以上冷却することで凍結できる。
JR東海は、2025年8月から同製品と同様の蓄冷材750個を現場で試験的に導入した。
また、JR東海とシャープは26年1~3月にかけ、車両点検作業を想定した環境下で、同蓄冷材の暑熱対策効果を検証した。
気温35℃の模擬環境設備(千葉県のシャープ柏事業所内)で、作業前や合間に同蓄冷材を手に握る方法で実施し、効率的な身体冷却への有用性を確認している。
JR東海は、試験導入と検証の結果を踏まえ、今回100個を導入した。昨年導入した蓄冷材と合わせ計850個を活用し、各現場で「クーリングタイム」を設けるなど、暑熱対策の取り組みをさらに強化する。
JR東海の担当者は「新幹線車両の検査・修繕作業を想定した暑熱環境下で検証した結果、適温蓄冷材の使用により効率的に体を冷やせることが分かった。適温蓄冷材は冷蔵庫で冷却できるため、各作業場に導入しやすく、繰り返し使用できることから現場での運用にも適している」などとコメントした。









