2026.08.05 トリドールHDに不動産AIツール NECネッツエスアイとWHERE 新規出店用地の探索を効率化

探索したいエリアや対象の土地・建物などの条件を選択すると、候補物件数がリアルタイムに表示する探索したいエリアや対象の土地・建物などの条件を選択すると、候補物件数がリアルタイムに表示する

 NECネッツエスアイと、不動産テックを手がけるWHERE(東京都文京区)は5日、地権者とつながる不動産AIツール「WHERE(ウェア)」を、讃岐うどん専門店「丸亀製麺」などを展開するトリドールホールディングス(HD)に提供したと発表した。衛星データとAIを活用し、新規出店用地の探索にかかる工数を削減する。

 トリドールHDは、中期経営計画で出店力の強化を重点テーマに掲げ、出店加速による売り上げ拡大を進めている。一方、用地仕入れは不動産業者による仲介や、社員が全国を回って候補地を探すなど、人手に頼る部分が多く、出店用地の効率的な確保が課題となっていた。

 WHEREは衛星画像から、空き地や駐車場、遊休地などを探索できる。探索する地域や土地、建物の条件を選ぶと、候補物件数をリアルタイムで表示する。条件に合う物件を地図上にピンで示し、付帯情報の確認や登記情報の取得も可能とした。

 探索や候補地の絞り込みに必要な情報を地図上に可視化し、案件管理から地権者への接触記録までを一元管理できる。市場に出ていない不動産の探索から地権者への働きかけまでを一貫して支援する。

 トリドールHD店舗開発本部の大久保勇本部長代行は、筆界を地図上で直感的に確認でき、所有者情報や登記情報、公図情報を迅速に取得できる点を評価した。今後は候補地調査や用地選定を効率化し、より確実な意思決定につなげる。

 WHEREは今後、人流データや商圏分析機能を実装し、飲食店の出店判断に必要な立地条件の絞り込み精度を高める。NECネッツエスアイは、AIやIoTを活用した店舗DXに加え、セキュリティや次世代店舗インフラの整備、現場運用までを全国のサポート網で支援する。両社は多店舗運営企業の用地仕入れを効率化し、DXを活用した店舗開発モデルの確立を目指す。