2026.09.04 パナソニック、新型アラウーノ 8年ぶりフルモデルチェンジ、手回し排水で災害時対応も
「アラウーノ L-CLASS」を発売する
パナソニック ハウジングソリューションズは2日、全自動お掃除トイレ「アラウーノ」の上位モデル「L-CLASS」を発表した。発売20周年を機に8年ぶりにフルモデルチェンジ。足元が見えず浮遊感を生む業界唯一の「セミフロートタイプ」をラインアップに追加し、10月21日から順次発売する。
同社の調べによるとトイレに対する不満として最も多かったのが清掃。続いてにおいや部屋の狭さ、音などが挙げられた。今回の新製品では、においなど清掃以外の不満に注目した。
においや部屋の狭さに注目する人は多く、中でもトイレ個室の広さが0.38坪だと回答する人が全体の約4分の1を占めた。魅力的だと感じるトイレ空間の要素として「落ち着いて過ごせる」が約57%、「シンプルで洗礼されたデザイン」が約42%、「トイレ空間が広い」が約37%となった。トイレは、空間として居心地の良さが重視される傾向にあることがわかった。
日本では価格高騰を背景に、住宅の狭小化が進むとともに、共働き世帯も増加している。直近では地震や豪雨など災害も発生しており、停電や断水への対応も必要となっている。同社は、困り事や災害時などにも対応できるよう新製品を開発した。
導入しやすい設計
新製品は、セミフロートタイプとスタンダードな形の「床置きタイプ」を展開する。床固定構造を採用することで壁補強を不要とし、リフォームにも導入しやすい設計にした。
従来品から奥行きを約78mm短縮し、業界最小となる622mmを実現。コンパクトな本体サイズにすることで、足元や前方スペースにゆとりを生み出しながら空間全体の圧迫感を軽減した。便座面積は従来品と比較して105%拡大した。
おしり洗浄ノズルも進化。安定した水流の「ソフト洗浄」と気泡交じりで変化のある「バブル洗浄」、水塊化して力強い当たりを実現した「パワービート洗浄」を新たに採用。清潔を保つ3種類のクリーニング機能も搭載した。
清掃機能も引き続き搭載する。市販の台所用中性洗剤から生成した泡が便器内を自動で洗浄するバブル洗浄や、独自のスパイラル水流による効率的な洗浄機能を搭載した。水をはじいて汚れに強い独自の有機ガラス「スゴピカ素材」を採用し、水あかや汚れが付着しにくい性能を備えた。加えて、便器と便座の継ぎ目をなくした「スキマレス設計」や「トリプル汚れガード」など清掃に配慮した設計にした。
においには、ナノイー発生量が従来品の約10倍の「ナノイーX(48兆)」を搭載。壁などに付着したにおいも抑制する。
排水機構には少ない水で流す「ターントラップ」を採用し、洗浄音を約70dBから約55dBまで低減。水廻りシステム事業部トイレ企画部商品企画課の福永奈央課長は「ターントラップは上下の形状を変更し、回転軌跡をできるだけ小さくするようにした。この部分を変更したのは初めてで、挑戦だった」と述べた。手で回して排水もできるため、災害時にも備える。
本体カラーはホワイトとサステナブルグレーを展開。価格は搭載機能によって変動するが、市場想定価格は床置きタイプが35万2000円、セミフロートタイプが38万2000円(いずれも税抜き)。セミフロートタイプは12月21日に発売する。
新製品発表会には、10年前にアラウーノのCMに出演した松岡昌宏さんも登壇。松岡さんは「初めてアラウーノを見たときに日本のトイレはどんどん変わっていくのかと思っていたのを思い出す。20年後、新しいものを見ると『ああ、また変わったんだ』と感じる」と述べた。










