2026.09.28 【関西地区特集 関西エレクトロニクス産業】三洋化成工業 ICTで新規ビジネス創出へ
三洋化成 本社・本社研究所(京都)
三洋化成工業は、2030年度を最終年度とする5年間の中期経営計画2030を今年度からスタートした。セグメントをコアマテリアル、ウェルネス、ICTの三つに再編した。ファインケミカル事業ではコアマテリアルや新成長分野のICTの新しい材料や技術を開発。社会・産業・顧客にとっての不可欠な存在を目指す。
ファインケミカル事業では電子・情報・画像材料などの分野で、アルミ電解コンデンサー用電解液、重合トナー用材料、トナーバインダー、UV硬化樹脂などを手がける。トナーバインダーやUV硬化樹脂、アルミ電解コンデンサー用電解液などは長年の歴史を持つ。
ファインケミカル事業本部では営業と研究の各部が一体となって顧客の困り事に対応。研究開発に携わってきた営業スタッフが提案型の技術営業ができることを強みとし「問い合わせに対して素早く対応」(同事業本部の荒木史和営業部長)している。研究部も「営業と同行し、ニーズをとらえて素早く対応している」(同事業本部の福島剛研究部長)という。
同事業本部が関わるのはコアマテリアルとICTの二つのセグメント。重合トナー用材料などのコアマテリアルは持続可能な産業基盤に貢献しつつ、ICTでは、特殊電子部品用薬剤などに注力。同事業本部では電子材料で新たな分野に対する技術の開発に取り組む。営業部隊が顧客のニーズを確認しながら研究部と連携を推進し、新技術、新分野の開発に挑む。
中期経営計画2030では、ICTの生産設備の新設などの投資金額は5年間で30億円を見込んでおり、半導体・電子デバイス分野での新規ビジネス創出を目指す。営業が数多くの案件を発掘し、案件ごとにデジタルトランスフォーメーション(DX)ツールも組み合わせた提案を行い、顧客への提供価値向上を図る方針。研究部ではMI(マテリアルインフォマティクス)、AI(人工知能)などを活用し、開発スピードを高める。









