2020.07.09 【家電流通総合特集】 地域店の新型コロナ対策販促の工夫
電気のリズ・トーチク戸ノ上店(北九州市門司区)は、外出を自粛している顧客が遠慮なく電話で相談できるよう、5月にまず、あいさつ文を350世帯へ郵送した。自宅で楽しめるように入浴剤も付けた。
花の種、エコバッグなど顧客が喜ぶ
6月にはエアコンの買い替えにつなげるため、早期の試運転を促すチラシを配った。チラシにはスタッフのアイデアで花の種を添えた。「ずっと家にこもっていると気がめいる。庭やベランダに植えて楽しんでほしい」と山口房廣店長。咲く花を見て、同店を思い出してほしいとも願っている。
デンキのロイ本田(熊本市南区)は訪問活動を自粛した代わりに、マスク付きチラシを5月に手配りして顧客を喜ばせた。マスクは1世帯につき2枚。本店は400世帯、分店のクワタ電機店(熊本市南区)は550世帯に配った。
本田哲司社長は「マスク付きチラシのおかげで、お客さまと顔を合わせる機会ができた」と話す。今後は特別定額給付金による購買意欲の高まりに期待し、エアコンなど夏物商品の買い替え提案に力を入れる。
エースネッツ寝屋川(大阪府寝屋川市)では、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から夏の個展を中止したが、エコバッグを持って訪問活動を行っている。エコバッぐの採用は、1日から始まったレジ袋の有料化を意識してのもの。顧客からも喜ばれているという。