2020.07.17 【半導体/エレクトロニクス商社特集】シナダイン 通信、ヘルスケア、産業などに付加価値の高い商材
吉田 社長
シナダインは経営理念を刷新し、その基本理念を「各自の幸せと働きがいを追求し、お客様及びご提供給者様のご繁栄と社会の進歩発展に貢献すること」とし、その幸せを追求するための指針として「挑戦、感謝、健全、凛然とした精神を育む」、また、働きがいを追求するための指針として「信頼、尊敬、公正、誇り、連帯の念を育む」、さらに、社名の由来を全うするための指針として「相乗の力を発揮し、常にお客様にご満足頂ける質の高い商品と良質のサービスを提供」との趣旨の行動指針を設けた。
吉田一社長は「当社は1975年10月設立で今年が45年目になる。経営の基本理念は設立時と本質は変わらないが、時代に即した表現に改めた」と語る。
同社は通信、ヘルスケア、産業、計測、環境、車載、鉄道、航空宇宙など専門性が要求される用途分野を得意とする。半導体は米国、欧州、台湾など海外メーカーを主力に取り扱い、台湾には18年から現地法人も構えている。吉田社長は「特徴ある付加価値の高い商材をシステムやユニットにし、ソリューションを提供する。大手が対象にしない市場を狙っている」と話す。
通信分野では(光トランシーバやパッシブ製品など)で強みを発揮しているが、独自商材では、豪州CAP-XX社製の極薄シートタイプながら高出力・低ESRを実現した電気二重層キャパシタ(EDLC)、台湾P-DUKE社のヘルスケア、産業向け業界最小クラスサイズのDC-DCコンバータ、AC-DC電源製品などを取りそろえている。
新たに台湾Pasidal社製Thunderbolt3アクティブ光ケーブルの取り扱いを開始した。USB3.1 Gen1の8倍に相当する40ギガbpsの伝送帯域を有し、4Kディスプレイを2画面同時表示しながらデータ転送することも可能になる。Taiwan Biophotonic社の11×8×2.6ミリメートルのパルスオキシメータ用センサーモジュールの取り扱いも開始。リストウオッチのように手首に装着することで心拍数、血中酸素飽和度などが測定できる。