2020.07.17 【半導体/エレクトロニクス商社特集】岡本無線電機 技術商社体制を強化

岡本 社長

 岡本無線電機は、6月24日付で岡本崇義専務取締役が代表取締役社長に昇格し、岡本弘社長が代表取締役会長に就いた。

 9月15日の創業80周年を海外経験も豊富な岡本崇義社長の新体制で迎え、創業100周年に向けて技術商社体制をさらに強化し、付加価値、企業価値向上経営を推し進める。

 岡本社長は「変化の激しい時代に迅速な意思決定とフットワークの良さで創業80年の歴史と信頼を大切に当社ならではの活動を展開し、業界をリードしていきたい。社員がこれまで以上に前向きになれる環境づくりをし、社員が持つ情報が成果となり価値あるものになる仕組みづくりをしていく」と意気込む。

 仕入れ先800社超、販売口座数2千口座以上を持ち、全国20営業所、4商品センター(大阪/名古屋/神奈川/福岡)、海外8販売会社(香港/シンガポール/上海/タイ/深圳/ベトナム/台湾/マレーシア)のグローバル販売網をフルに活用する。

 当面の目標を▽06年3月期516億円の過去最高売上高の更新▽増収増益基調▽自動車・医療・エネルギーの3重点分野の拡大▽IoT・M2Mなど成長市場への注力▽業界でも突出した多数の仕入れ先部品、モジュールなどを組み合わせた市場、顧客への最適なソリューション提案営業の強化-とした。

 3重点分野の自動車は搬送系システムやロボットなどを提案。医療は血圧計から医療機器まで幅広く手がける。エネルギーはHEMS、BEMS、FEMSを提案。IoTはセンサー、マイコン、通信、電源とIoTに必要な各社デバイスを取りそろえ、顧客ニーズを捉えたIoTソリューションに仕上げ、技術提案を進める。

 岡本社長は「受け身の営業から提案営業に部品単体売りからメーンとなる半導体を取り込んだシステム販売、ソリューション提案に力を入れる」と言う。

 ECサイトのリニューアルや客先で開催してきたミニ展示会のWeb版を20年度にスタートさせる予定など、デジタルトランスフォーメーション(DX、デジタル変革)の強化にも乗りだす。