2020.08.11 【SMT/SMD特集】サガミエレクデジタルアンプ用など小型SMDタイプを投入
高耐圧パワーインダクタ「CHVR1277」
サガミエレクは、車載用インダクタの製品ラインアップを拡充している。デジタルアンプ用をはじめ、ECU用のパワーインダクタ、電動化に対応したDC-DCコンバータトランスなど、相次いで小型SMDタイプの新製品を市場に投入している。
パワーインダクタでは、新たに高耐圧パワーインダクタ「CHVR1277シリーズ」を開発。従来品の内部構造、材料を見直すことで、業界最大クラスの600V耐圧を実現。トランスを使用することなく、チョッパ方式を採用することで回路の小型、低コスト化を可能にした。
また、180度対応「CHTR6145C」を開発。高耐熱に適した使用材料の見直し、構造設計、さらに背面実装対応といった工夫を凝らした。さらに20Gの耐振動を実現している。ECUの小型化に対応し、サイズは6ミリメートル角×4.8ミリメートル。
このほか、パワーインダクタは、小型、大電流対応を図った「CBE1914HS」「CBE2618H」「CDG6250C」などの新製品。
車載用DC-DCコンバータトランスの新製品は「9EHHA」「11EHHA」「19LDHA」の3タイプ。いずれもEV、HEVといったxEVのバッテリチャージャやバッテリマネジメントシステム(BMS)のDC-DCコンバータトランスとしてラインアップした。
使用温度範囲はマイナス40-プラス150度(自己発熱を含む)と高温対応仕様。サイズは、9EHHAが10×10.8×6・2ミリメートル、11EHHAが12×12.4×6.1ミリメートル、19LDHAが19.5×25×10.8ミリメートル。
デジタルアンプ用インダクタで代表的な新製品は、2in1構造による省スペース化を図った「DBL7280H」。平角線を使用することで小型化を実現。サイズは2in1構造で6.7×7.2×8.5ミリメートル。低ロス材および無酸素銅線(OFC)採用で、低歪・高音質を実現した。しかも大電流、低抵抗。使用温度範囲は、マイナス40-プラス125度(自己発熱を含む)。さらに4in1構造による省スペース化を実現したデジタルアンプ用インダクタ「DRP9210C」を開発した。