2020.08.19 【コネクタ特集】イリソ電子工業産機向け事業を第2の柱へ確立
イリソ電子工業は、自動車市場や産機市場、コンシューマ市場を事業拡大に向けた柱と位置付け、積極的な新製品開発と生産・販売体制強化を推進している。
自動車市場では、AVNに加え車載電装分野でも高い技術力が評価され、新製品のスペックインが活発。産機向け事業の強化にも努め、同事業を今後、車載に次ぐ第2の事業の柱として確立していく方針。
同社は、独自のフローティングテクノロジーを採用した3次元可動BtoBコネクタ「Z-Move(ジィームーブ)シリーズ」の製品ラインアップ拡充を進めている。
Z-Moveは、接点が固定されたままZ軸が可動する構造で、耐振動性、耐衝撃性に優れる。振動(共振)・衝撃によるはんだ付け部のストレスを緩和。作業性、信頼性を大幅に向上させることが可能。
同社は、Z-Moveコネクタに新たに3シリーズを追加ラインアップした。
追加したのは、「18021シリーズ」(車載インバータIGBT向けボトム嵌合タイプ)、「10127シリーズ」(低背・小型タイプ=基板嵌合高さ8ミリメートル)、「10128シリーズ」(狭ピッチタイプ=0.8ミリピッチ)。
多様なバリエーションで、厳しい振動環境下での接続の信頼性向上や機器の小型化に貢献する。
Z-Moveは、近年は電動車パワートレイン向けとしても評価が高まり、好調に販売が増加している。
同社は、独コンチネンタル社のサプライヤ表彰式で「サプライヤー・オブ・ザ・イヤー」を連続で受賞するなど、多くのサプライヤ表彰を受賞している。