日本端子は、車載機器向けに特化した新たなカードエッジコネクタ「SeesawEdge」（シリーズ名＝K86シリーズ）を販売開始し、車載機器に採用された。

　同コネクタは、シーソー型レセプタクル採用による接点部保護機能を装備し、信頼性の高い2点接触構造。嵌合時のコネクタ接点部への接触ダメージを抑制できる構造となっている。特許取得済み。プラス125度対応製品。極数バリエーション展開も計画している。

　2.0ミリメートルピッチ車載用（SMT）コネクタ「K89シリーズ」も好調に販売が拡大している。

　同シリーズは、車載用で好評の「K79シリーズ」を進化させ、使いやすさを追求した製品。基板用デュアル（2列）、基板用ハイブリッド、中継用の豊富な製品ラインアップをそろえている。慣性ロック構造により半嵌合を防止。振動に強い高信頼性の表面実装用コネクタで、省スペース化に対応。コネクタ集約化により、コストメリットを実現する。キーイング構造により誤嵌合を防止。使用温度範囲はマイナス40度-プラス125度。

　このほか、新コンセプトコネクタとして、複数のヘッダーを集約し基板の小型化に貢献する3×3.5ミリメートル（2列）基板対電線用コネクタ「Color Block Connector」の提案に力を入れている。同コネクタは、同社独自の「カラーブロック構造」を採用。様々な機器から出ているハーネスを直接基板コネクタに嵌合でき、中継コネクタを削減可能。機器の省スペース化や製造コストの低減に貢献する。