釜屋電機は、自動車分野を成長戦略として位置付け、車載グレードの高付加価値チップ抵抗器をラインアップしている。

　同社の車載用チップ抵抗器は①車載向けに専用ラインを設け、工程のダスト低減化を実施②特別なトレーニングを受け、社内テストに合格した専用オペレータが生産に携わる③工程での問題に対して早期に対応し、不良の発生を最小限に抑える④車載向け電子機器の規格AEC-Q200に対応し、高信頼性を特徴としている。

　具体的な車載グレードチップ抵抗器は、高電力汎用の「RMCシリーズ」が基本。高電力化した「RMCHシリーズ」をはじめ最大3000Vの耐圧を実現した「RVCシリーズ」、高電力、耐サージ特性の「RPCHシリーズ」なども販売。

　高電力チップ抵抗器は、同じ定格電力で比較すると高電力タイプはサイズの小さいものを選択して、基板上の抵抗器の専有面積を省スペース化できる。

　RMCシリーズを高電力化したRMCHシリーズをはじめ、耐サージ性に優れた「RPCシリーズ」、耐サージ性に優れ、耐硫化性能を持った「RBXシリーズ」、高電力チップの耐硫化特性を追加した「RPGWシリーズ」などを用意している。