2020.09.15 【関西エレ産業特集】グローリーマスク着用しても本人認証
新ウォークスルー型顔認証システムの認証イメージ
グローリーは、マスク着用でも本人認証が可能な新ウォークスルー型顔認証システムを開発し、6月に販売を始めた。
従来のアルゴリズムにディープラーニング手法を加え、目元やこめかみ、おでこ、鼻筋など、マスクやサングラスを着用しても隠れない部分の本人特徴をより正確に捉える。
逆光や暗所、斜め顔の事前登録データなど、厳しい認証環境でも本人認証精度を以前の10倍以上に高めた。
また、従来のウォークスルー型顔認証システムが単一店舗向けだったのに対し、新システムでは複数店舗の顔情報などを本部で一元管理する本部管理機能を新たに搭載した。
最大1千店舗の顔情報などの一元管理により、店舗間で顔情報などの共有や検索が可能だ。他店舗で登録した情報をリアルタイムに共有でき、既存の業務システムとのAPI連携機能を追加。様々な業種業界で規模に応じた運用を行える。インターフェイスをカスタマイズでき、セキュリティ対策も強化した。
同社の顔認証システムは、03年に開発して以来、約1千カ所で採用されている。新システムは19年度から参画したギャンブル依存症患者検知の市場実験において、マスク着用者が多数いる状況でも正確に顔認証し有効性を実証した。