2020.09.30 東芝、電波望遠鏡向け小型受信機開発ブラックホール解明を後押し

 東芝は、天体から届く電波を観測する「電波望遠鏡」向け小型受信機を開発した。携帯電話の基地局から出る電波の干渉を受けにくいことが特徴。高感度の観測を実現できるため、強い重力で近くの物質や光を吸い込む特殊な天体「ブラックホール」の解明を後押しする成果として注目を集めそうだ。人工衛星を活用した通信サービスへの応用も視野に入れており、早期の実用化を目指す。

 開発した電波望遠鏡向け小型マルチバンド受信機は、極低温時に直流電気抵抗がゼロ...  (つづく)