2020.10.26 【次世代自動車用部品特集】日本ケミコンアルミ電解コンデンサ中心に拡充

 日本ケミコンは、アルミ電解コンデンサを中心に車載製品の拡充を進めている。

 導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサ「HXFシリーズ」は、従来の高リプル品をさらに高リプル化。信頼性を維持し、最大2.1倍の高リプル化に成功。モーター周りの平滑用などDC-DCコンバータやインバータ等の小型化、長寿命化に貢献する。125度/135度4000時間保証、25-63V定格で、47-330μFをカバー。φ8×10-φ10×10ミリメートルサイズ。

 チップ形導電性高分子アルミ固体電解コンデンサ「PXNシリーズ」は、車載対応品として高信頼設計を行った新製品。耐湿性に優れた大容量品で、ECUに搭載されるMLCCの員数削減にも貢献する。定格電圧2.5-16V、静電容量56-1200μF、105度5000時間保証。

 オンボードチャージャー(OBC)向けには、リード形アルミ電解コンデンサ「KXQシリーズ」を開発。電池の高性能化でOBCの高出力化が進んでいることから、コンデンサの高容量化、高信頼性化を推進。従来品比で最大60%の高容量化を実現。400-450V定格で、47-180μFをカバー。φ16×20-φ18×45ミリメートルサイズ。

 一方、耐基板曲げ性能が高い金属キャップ形積層セラミックコンデンサ「NTJシリーズ」に大容量品を追加した。定格電圧100V品において、従来10μFまでだったが、最大22μFまでカバー。

 また、リード形の電気二重層キャパシタ「DKAシリーズ」を、自動ドアロック解除やeCall、Xバイワイヤなどバッテリ喪失時のバックアップ電源に提案。評価用モジュールも用意して導入検討をサポートする。