2020.11.24 【空質商品特集】トゥーコネクト「TPAフィルター」搭載空気清浄機「エアドッグ」

「Airdog」

 空気清浄機などを販売する家電ベンチャー・トゥーコネクト(東京都港区)は、水洗いできる高性能な「TPAフィルター」を搭載した空気清浄機「Airdog(エアドッグ)」の販売に力を入れる。

 同社は4月から国内でエアドッグX5sを発売。42畳相当のスペースを30分できれいにできる高性能な製品で、一般的な空気清浄機に搭載されている紙製のHEPAフィルタとは異なり、水洗いできるTPAフィルターを採用しているのが最大の特徴だ。

 TPAフィルターは、大きなほこりや髪の毛を取り除く「プレフィルター」、電磁場をつくり汚染物質にプラスイオンを帯電させる「イオン化ワイヤーフレーム」、帯電された汚染物質を0.0146マイクロメートルまで吸着する「集じんフィルター」、オゾン濃度を0.05ppmまで取り除く「オゾン除去フィルター」で構成する。エアドッグは下方から空気を吸引する構造で、プレフィルタを最下方に、「オゾン除去フィルター」までを順番に積み重ねた構造になる。

 中核部品の「集じんフィルター」は、微粒子を帯電させて吸着する方式のため、使い続けても目詰まりが起こらず、水洗いもできる。微粒子を捉えるためにフィルタを細かくする必要もなく、空気の通りも良いので、22デシベルという静音性も実現している。

 一方、0.3マイクロメートルまでの微粒子を捉えるHEPAフィルタは、微粒子を捉えるためにフィルタの目を細かくする必要がある。水洗いもできず、定期的な交換も推奨されている。

 使い続けると目詰まりも起こりがちで、たまった微粒子が逆に噴出される可能性があるなど、呼吸器系への影響に対する懸念も専門家からは指摘されている。

 エアドッグは高感度エアセンサーを内蔵しており、空気の汚れ具合をリアルタイムに数値モニターとカラーモニターに表示する。IoT化も図っており、スマートフォンから専用アプリケーションで遠隔操作も可能だ。

 年明けには30畳の集じん性能を持つ小型タイプ「エアドッグX3s」をテレビショッピングで販売する予定。

 業務用を想定する大型タイプ「エアドッグX8s」や、車やデスクで使うパーソナルタイプの販売も視野に入れるなど、エアドッグを軸にした展開を来年にかけて加速していく。