2020.11.25 【5G関連部品特集】接続/変換部品ミリ波用コネクタ開発が活発化
32ギガbps高速差動伝送対応コネクタ
接続/変換部品メーカーは、第5世代高速通信規格「5G」対応スマートフォンなどのモバイル機器向けとして、一層の小型薄型化や高速伝送対応、急速充電対応、使い勝手の向上などを追求した新製品開発を活発化させている。
内部接続用コネクタは、低背・狭ピッチ・省スペースの基板対基板用コネクタの開発に拍車がかかり、0.35ミリメートルピッチ基板対基板コネクタなどのラインアップ拡充が進む。
ハイエンドスマホ向けでは、0.3ミリメートルピッチ品も本格量産が始まりつつある。
5Gスマホ向けに、優れた高周波特性かつ小型化を実現したマルチRF対応基板対基板コネクタなどの開発も進展する。スマホの5G化は、コネクタ業界ではアンテナ用コネクタなどの使用増につながるものとして期待される。
さらに、5Gのミリ波帯使用を視野に、32ギガbps対応の小型高性能同軸ケーブルコネクタなど、ミリ波用コネクタ開発の動きも活発化している。
電源用コネクタは、スマホバッテリの大型化やパワーマネジメントの高度化への対応として、電流容量10A対応の電源用基板対基板コネクタなどが開発されている。
インターフェイス系は、USBタイプC準拠コネクタの拡充が進展する。同コネクタはプラグの表裏を気にせず挿抜できるリバーシブル嵌合が可能で、最大10ギガbpsの高速伝送に対応。USBパワーデリバリをサポートする。また、高度な防水技術を施した防水ジャックや防水インターフェイスコネクタの開発も活発だ。
携帯端末用スイッチは、超小型かつ高信頼性、長寿命などを兼ね備えたスライドスイッチや検出系スイッチ開発に力が注がれる。良好な操作感触の追求や、完全防水仕様の操作系スイッチ開発も活発化している。
変換部品は、MEMSマイクロホンの超小型・高音質化が追求されている。