2020.11.25 【5G関連部品特集】旭工芸超小型チップから大型チップまでキャリアテープを供給

 旭工芸は、8ミリメートル幅テープを主力に高信頼性の各種SMDのキャリアテープを供給する。5G関連は、端末向けの超小型チップから基地局用途の大型チップや高信頼性チップ用のキャリアテープのトータルソリューションを提案する。

 8ミリメートル幅キャリアテープは紙テープのパンチ品、プレス品、フィルムテープのパンチ品、エンボス品を供給する。紙テープは0402-3817サイズのチップ部品に対応。トラバース巻で1600-4800メートルの長尺巻が可能で、テーピング工程での生産性、低コスト化を推進できる。

 5G用端末は、高速、大容量のネットワークを利用して様々なサービスを提供することから、部品の実装密度が一段と高くなり、搭載するSMDは総体的に小型化することになる。そのため、引き続き0402サイズ、0603サイズといった極小チップ用のキャリアテープの需要が伸びると期待されている。

 一方、5Gの基地局は、高速、大容量のため小型基地局(スモールセル)が数十メートル単位で数多く設置される。そのため、使用する部品には小型化が一段と求められ、しかも基地局が24時間稼働し、へき地に設置される場合はメンテナンスが困難。部品には高温度対応、長寿命化といった高信頼性が求められる。

 基地局用SMDでは、高信頼性化が強く求められることから、部品の形状、サイズが多様化する。そのため、キャリアテープは多品種化。同社ではプラスチックエンボスキャリアテープも柔軟に供給できる体制を確立している。プラスチックエンボス品は8-56ミリメートル幅テープでの加工が可能。

 5Gでは、半導体デバイスの重要性が一段と高まる。スマートフォン向けでは高周波回路からパワー回路に至るまで、超小型パッケージが台頭する。この領域のへの取り組みも強化する。