2021.01.20 【ネプコンジャパン/オートモーティブワールド特集】オートモーティブワールド 見どころ/事業戦略〈紙上参加〉 ニチコン

系統連系型V2Hシステム

系統連系型V2Hシステムの販売拡大

 ニチコンはNECST事業を発足し、EV・PHV・FCVに接続して家庭へ給電できる系統連系型V2H(Vehicle to Home)システム「EVパワー・ステーション」の販売を拡大している。

 自動車のトランクルームに収納可能で、簡単に持ち運べて操作でき、緊急時や野外イベントなどでEV・PHV・FCVの電池から電力供給できる可搬型給電器「パワー・ムーバー」を拡販する。

 業界最小クラスのスリムタイプ10kWのほか、25/35/50kWをそろえたEV・PHV用急速充電器や、東京電力ホールディングス、e-Mobility Powerと共同開発し、グッドデザイン賞を受賞した90kW急速充電器の販売も伸ばしている。

 コンデンサ事業は、EV、HVなどの主機モーター駆動インバータの平滑用フィルムコンデンサの採用車種が拡大。導電性高分子アルミ固体電解コンデンサで150度2000時間保証品の16/20/50/63V、φ8×7L、φ8×12Lを追加。105度2万時間保証品で2.5Vを加えた。

 導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサでは、125度4000時間保証品で80V品を追加した。さらに静電容量最大50%増、許容リプル電流20%以上向上させた新シリーズも開発している。

 チップ形アルミ電解コンデンサでは、150度2000時間保証の超高温度対応品を開発した。