フォスター電機のフォステクスカンパニーは、フルレンジ・スピーカ・ユニット「FE－NVシリーズ」の新モデルとして、「FE126NV/166NV/206NV」を11月中旬に発売する。 FE-NVシリーズは、フルレンジ・スピーカ・ユニットの定番モデルとして定評を得てきたFE-Enシリーズの後継として開発された。発売中の「FE83NV/103NV」も加えた8／10／12／16／20センチメートルの5機種となり、新たなクラフト・スピーカ用のスタンダードシリーズとして展開していく。 非木材パルプの長繊維と短繊維を混合することで、適度な内部損失と剛性の保有を可能にしている。さらに、副材に化学繊維と鉱石を混合することで、伝搬速度の向上と一層の高剛性化を実現したハトメの重量が振動板に付加されると、重量バランスが不均等になり不等分割共振が発生する。これが中音域で引き起こされる歪みの原因となるが、NVシリーズは全口径をハトメレスにすることで、中音域の高調波歪みを低減している。 ボイスコイルとダンパーとコーン紙を同一円周上で接着する3点接着を継続するため、FF-WKシリーズで開発されたポケットネックダンパー方式を採用。また、ダンパーの形状と材料を見直し、Enシリーズよりも直線性の高い振幅特性を実現した。 入力端子は、ファストン205タイプの低損失金めっき端子を採用した。音質劣化を防ぎ、確実なスピーカケーブルの接合を可能にする。 FE126NVは、小口径とは一線を画す豊かな低音と、きらびやかな中高音域とがブレンドし、音楽を際立たせる。 FE166NVは、低音域から高音域まで均整の取れたサウンドと立体的な音場空間が調和して、魅力ある音楽再生を実現する。 FE206NVは、大口径ならではの迫力ある低音、そして軽やかな高音によるライブ感に満ちた音楽再生を楽しめる。 価格（税別）は126NVが7900円、166NVが1万1500円、206NVが1万5800円。