2021.03.05 【SMD特集】東京ウエルズ外観検査装置
「TWA-MMVH」
異形部品向けモデルの投入推進
東京ウエルズはダイオード、トランジスタ、LEDなどの個別半導体、LCRなど電子部品向けの測定検査機、テーピング機メーカー。これらで培った技術を応用した外観検査装置が市場で好評を博している。
最新のIT機器市場やIoTなどのネットワーク接続機器に用いられる電子部品は微小化傾向がますます加速。コンデンサのみならずインダクタ、抵抗素子などでも0402サイズよりさらに小さい0201サイズ部品へのニーズが一層高まる中、同社は以前から極微小化サイズに対応する外観検査装置、測定分類機、測定テーピング機の開発を継続的に進めている。
主力製品である高速テーピング機TWA-6600シリーズはコンデンサ、積層・薄膜インダクタ、ビーズ、巻き線インダクタなど豊富なラインアップをそろえている。測定テーピング工程の前後の設備も充実しており、コモンモード・チョークコイル用の電極塗布機、オートリールチェンジャなどをラインアップしている。
約5年前から本格的に事業化した外観検査装置は、新開発のAI(人工知能)機能搭載モデルの開発と異形部品向けモデルの市場投入を推進している。同装置は電子部品用測定検査機で培った画像技術を駆使しコンデンサ、インダクタ、ダイオードなどの良否を判別する。
外観検査装置の主力機種のTWA-4101にAIを搭載した機種を製品化したAI機能により、これまでの検査アルゴリズムの作成における複雑な構成、熟練が必要な判定しきい値の設定の簡素化を図る。また、過剰検出により、本来であれば良品である個体の不良品判定率の大きな低減に貢献する。
AI機能塔載の外観検査装置と並行して開発を進めてきたバッテリコネクタなど異形部品向けモデル「MMxH」シリーズの市場への投入を進めている。
同シリーズのMMVH(Multi-Module Vision Handler)は異形部品や中サイズ以上のデバイスなどを対象とし、機械の各部のモジュール構成により、様々なサイズ、形状のワークに対して、柔軟な構成変更を可能にしている。