2021.04.05 富士ゼロックスから社名変更の富士フイルムビジネスイノベーション新体制と初の戦略機種を発表

新製品を前に左から岡野専務、玉井会長、真茅社長、阪本専務

新ブランド製品「Apeos」シリーズを投入新ブランド製品「Apeos」シリーズを投入

 富士ゼロックスから社名変更し、新発足した富士フイルムビジネスイノベーションは1日、東京・豊洲の同社豊洲センターオフィスで新体制と、新ブランド「Apeos(アペオス)」初の戦略機種を発表した。新たに就任した真茅久則代表取締役社長・CEOは会見で、「①グローバルに拡販、シェアを上げ、社名、ブランドの認知の向上②将来の成長を見据え、ITソリューション、サービスのますますの強化」など今後の経営戦略を強調した。

 会見には、真茅社長のほか、玉井光一代表取締役会長、岡野正樹取締役専務執行役員(エンタープライズドキュメントソリューション事業本部本部長)、富士フイルムビジネスイノベーションジャパンの阪本雅司社長(富士フイルムビジネスイノベーション取締役専務執行役員)が出席した。

 1日付で発足した富士フイルムビジネスイノベーションは、社名の通り「常にビジネスに革新をもたらす存在であり続ける」ことを目指し、世界中で富士フイルムブランドに変わることで、活動の舞台をワールドワイドに広げる。また、商業印刷やメディカル分野で富士フイルムとの連携を強化していく。

 同時に発足した「富士フイルムビジネスイノベーションジャパン」は、国内営業部門と国内の全販売会社31社の国内営業を統合、これまでの全ての知見、ノウハウを共有、さらなる営業の強化を目指している。

 玉井会長は「常にビジネスに革新をもたらす、社名そのものが使命。お客さまのビジネスの革新にコミットしていく」と、新社名と新体制移行の意義を強調した。

 真茅社長は「会社スタート以来の大きな変化だが、事業領域も広がり地域もグローバルに広がる、大きなビジネスチャンス」と話し、まず取り組む二つの方針を明らかにした。

 一つは「グローバルに拡販を推進し、シェアを上げていく」こと。こうした活動を通じて「社名、製品、ブランドが認知される会社」を目指していく。

 二つ目として「将来を見据え、ITソリューション、サービスをますます強化」する。「コロナ禍でビジネスの世界も急速にデジタル化が進展、業務の在り方、働き方改革が進んでいる。業務のデジタル化、効率化で選ばれる会社になること、デジタル化に向け会社を大きく変革していく」と強調する。

 富士フイルムビジネスイノベーションジャパンは、国内営業に関わる全ての知見やノウハウなどを含む総力を結集し、全国統一オペレーションの下、新たな価値提供を加速し、これまで以上に迅速かつダイナミックにニーズに応え、地域に根差した営業活動も継続、強化を目指している。阪本社長は「新たな価値提供を通じて、ビジネスを共有、一緒に解決していくことで、お客さまのDXを支援していく」など新体制での営業方針を語った。

 同日、デザインを一新し、セキュリティー機能を強化したデジタルカラー複合機およびプリンター「ApeosPro/Apeos C/ApeosPrint」シリーズ5機種・22商品を発表、きょう5日から順次発売する。

 新たに「Apeos」ブランドを採用。多様な働き方を支援するため、セキュリティー機能を強化、特に「ApeosPro/Apeos C」シリーズは、ネットワークの接続の安全対策や機器に蓄積されたデータからの情報漏えい防止対策を強化した。

 岡野専務は「ハードウエア、ソフトウエア、ソリューション・サービスを一体として提供、ビジネスに革新をもたらす環境を構築していく」と強調した。