2021.04.19 優秀板金製品技能フェア開催アマダスクール
アマダスクール「第33回優秀板金製品技能フェア」の厚生労働大臣賞に選ばれた現代工業の作品「Rのクロージング曲げ」
アマダが運営する職業訓練法人のアマダスクール(神奈川県伊勢原市、伊藤克英理事長)は「第33回優秀板金製品技能フェア」を開催し、優れた技能・技術で作られた板金(薄い金属製の板)作品を選出した。
同スクールは1978年に日本で初めての金属加工機械専門の職業訓練法人として発足。板金加工の技術革新に対応した技能教育と人材の育成を行っている。優秀板金製品技能フェアは、板金業界の加工技術・技能の向上や相互啓発を目的として、89年から毎年主催している。
今回は国内応募総数288点(国内190点、海外98点)となり、国内は過去最多だった。海外はアメリカ25点、中国15点、イタリア9点など。
選考は日本塑性加工学会会員、シートメタル工業会役員や各審査委員のほか、選考期間中にアマダ・ソリューションセンターを訪れた来場者やWeb投票で行い、技能賞以上の優秀作品点を選出。
その結果、「厚生労働大臣賞」は一枚板からは加工困難な形状に対し、専用金型を使用せず加工時の金型や機械テーブルとの干渉を避け、困難な曲げ線の位置決めに挑戦した現代工業(大阪市生野区)の「Rのクロージング曲げ」を選出した。「経済産業大臣賞」は六角形と五角形の基本形によるサッカーボールの形状を三角形を基本とするパーツに分解し、各パーツをレーザー加工の熱歪みで球面状に成型した佐藤医科器械製作所(滋賀県野洲市)の「ひずみ玉」を選んだ。