2021.05.26 【次世代自動車用部品特集】KOA金属板シャント抵抗器、100Aまで電流検出

 KOAは、次世代自動車向けに高機能・高性能の各種受動部品を提供する。

 モーターやバッテリー、DC-DCコンバーター回路では、電流制御のための電流検出用抵抗器が必要。同社は寄生インダクタンスの小さいシンプルな構造の金属板シャント抵抗器として、TLRシリーズをラインアップしている。0.5-20mΩ、抵抗値許容差1%、T.C.R.プラスマイナス50×10-6/K。インダクタンス成分を極力排除しているため高精度電流検出が可能で、2012ミリメートルサイズで1W、3216ミリメートルサイズで3W、6432ミリメートルサイズで5Wと小型・高電力化により最大100Aまでの電流検出が可能。

 金属板チップ形の電流ジャンパーとして、xEVの回路基板内パワートレインの大電流、低抵抗、高熱容量化に対応したTLRZシリーズを1005-3216のサイズでそろえており、最大50Aの定格電流を実現している。

 高精度抵抗器は、厚膜抵抗体を用いたチップ抵抗器では従来困難とされていた抵抗値許容量差プラスマイナス0.1%、抵抗温度係数プラスマイナス25×10-6/Kの高信頼性厚膜チップ抵抗器(RS73シリーズ)をラインアップ。

 インバーター回路用では、サージ・パルス負荷に対する耐性を高めたチップ抵抗器SG73シリーズを推奨する。

 最高使用温度200度対応の耐パルス抵抗器のHSG73Pシリーズ(1005-3216ミリメートル)もリリースした。