2021.06.30 サンバレーオーディオデジタル衛星放送MUSIC BIRDで真空管アンプの魅力を伝える
《写真1》大橋慎サンバレーオーディオ店主
サンバレーオーディオ(愛知県刈谷市)は、高音質衛星デジタル音楽放送サービス、MUSIC BIRDで真空管アンプの魅力を伝える番組を週に3時間、放送している。同番組でパーソナリティーを務めるサンバレーオーディオ店主の大橋慎氏(=写真1)に同番組について、収録の合間にうかがった(=写真2、3)。
Q1:オーディオアンプメーカーが、直接、番組を持つことは珍しいことだと思いますが、そのきっかけは何ですか。
A1:MUSIC BIRDで以前から番組をお持ちだったオーディオ評論家の鈴木裕さんが、たまたま、サンバレーのアンプをお使いで、番組に呼んでいただいて出演したのがきっかけです。恐らくトークの内容と真空管アンプというコンテンツがMUSIC BIRDのリスナーさんに受けるとプロデューサーが判断されたのではないかと思います。
そういうわけで、14年10月から「タマ(球)で聴く!大橋慎のハイレゾしばり」という番組を開始しました。それが15年4月からは、「真空管・オーディオ大放談」となり、19年4月から、現在放送中の「真空管アンプ一本勝負」と「真空管・オーディオ大放談」のアーカイブ放送の二部構成になっています。
Q2:番組へのお客さんの反応はいかがでしたか。
A2:MUSIC BIRDのリスナーはオーディオに造詣の深い方が多く、この放送を聴いた方がサンバレーの真空管アンプを購入されたり、逆にサンバレーのアンプのユーザーが、MUSIC BIRDに加入されて、放送を楽しむようになったりと、お客さまの幅が広がりました。
Q3:真空管アンプの音をオンエアで試聴できるというのは画期的だと思いますが、どのような仕組みになっているのですか?
A3:通常、真空管パワーアンプの出力は、スピーカーに接続されて音が出るわけですが、MUSIC BIRDのこの番組では、アンプの出力を8Ωのダミー抵抗(=写真4)でいったん受けて、そこからミキサーに音声信号を送っています。ダミー抵抗には、音質に悪影響を与えないように十分な電力容量のある無誘導巻のホーロー抵抗を使っています。この仕組みでリスナーは居ながらにして、ご自身のシステムで真空管サウンドの聴き比べなどができるわけです。
Q4:本日は番組収録の合間にお邪魔してお話をうかがっていますが、本日の収録テーマは何でしょうか。狙いは?
A4:本日は2回分を収録しますが、前半は、今年の3月初旬に突如、出荷が開始されたウェスタンエレクトリックの直熱3極出力管300Bの復刻版の最新ロットの聴き比べです。詳細な内容はネタバレになってしまいますが、最新ロット、2126(=写真5)は、素晴らしい特性を持っています。これを過去のWE300Bの復刻版と比較していくという趣向です。最新の300Bの音に触れていただくのが狙いです。
後半は多極管シングルアンプ「SV-128B II」(=写真6)に各種大型ビーム管を差し替えて、聴いていく趣向です。このアンプは、球と設定によっては、シングルで25Wの出力が得られる特長があり、最新の現代仕様のスピーカーをシングルアンプながら余裕でドライブできるという優れモノです。6550からKT150まで真空管を差し替えて楽しめる、俗にいう「タマ転がし」も楽しめるアンプをいろいろ試してみようという趣向です。
Q5:今後、やってみたい番組のテーマありますか。
A5:今回のようにWE300Bの復刻再生産が始まったとか、エポックメイキングなコンテンツはもちろんリスナーに興味を持っていただけるコンテンツにどんどんチャレンジしたいと思っています。私が真空管アンプの番組をやっている目的は、真空管アンプの良さを広めていき、真空管というデバイスを将来も残していきたいという思いが一番ですね。真空管にはモノとしての存在感はもちろん、音質面でも現代のオーディオにはない魅力があります。この魅力を紹介できるテーマを考えていきたいと思っています。
本日はありがとうございました。
ミュージックバード 124チャンネル
金曜日9:00〜12:00(※翌週はリピート)
再放送:金曜日 20:00〜23:00
第1部「真空管アンプ1本勝負」
第2部「真空管オーディオ大放談」(アーカイブ放送)
※本番組は、MQAフォーマットによる放送に対応しています。
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