三菱電機は、壁掛けタイプの浴室暖房機「リニューアルバスカラット」を提案していく。

　リニューアルバスカラットは、200V電源によるパワフル暖房で、冷え込んだ風呂場を素早く暖めることが可能だ。洗い場中央の平均温度を20度まで暖める時間は約3分。100Vタイプの約17分と比べて大幅に時間を短縮する。

　入浴シーンをはじめ浴室の広さや温度環境、省エネ性への配慮など、利用者の好みに応じて「強・中・弱・微風」の4段階から暖房の強さを選べる。例えば入浴前は素早く暖める「スピード暖房」（強）や入浴中は風量を抑えた「ゆったり暖房」（微風）などの使い分けができる。

　壁面のどこに設置しても温風が届くように「3次元ルーバー」を搭載。上下左右に風向きを変えられるため、壁際に設置しても、浴槽が手前にあっても、洗い場中央に温風を届けられる。

　入浴後の浴室乾燥は電気ヒーターを使わない「風乾燥」モードで省エネ性も実現している。ヒーター運転を行う乾燥モードに比べると消費電力を約9割低減し、夏場には扇風機代わりにも使える。梅雨の時期には「衣類乾燥」で浴室を衣類乾燥スペースとして利用でき、冬場以外にも活躍する機能を備えるのが特徴だ。

　フィルタのメンテナンス時期は前面のランプが点灯して通知するほか、リモコンの電池が切れても本体側で電源のオン／オフ操作が可能。既に換気扇がある場合は既存の角穴、丸穴いずれの開口部もそのまま利用できる。

　同社は天井埋め込み型やパイプ用ファンなど様々な換気扇を展開しており、換気扇では国内でも高いシェアを持つ。従来の換気扇からの交換など、壁掛け型でも強みを発揮し、市場で存在感を高めていく。

【換気の日特集】目次

●JEMA毎年PR　使い方や安全性など啓蒙
●パナソニック　IAQ制御搭載熱交換気システム　省エネ・快適性を両立
●三菱電機　壁掛けタイプ浴室暖房機　200V電源でパワフル暖房