2021.07.29 大塚家具が「リフォームの家」をオープンリフォーム事業を本格化

有明本社ショールームの「リフォームの家」

高級家電や家具、住設機器を取りそろえた高級家電や家具、住設機器を取りそろえた

 大塚家具(東京都江東区)は29日、旗艦店の有明本社ショールームの3階に、リフォームを提案する専用コーナー「リフォームの家」を31日にオープンすると発表した。これまでは親会社のヤマダホールディングス(HD)の住宅子会社にリフォーム案件を紹介する形で対応していたが、今後は自社で対応し、リフォーム事業を本格化させる構えだ。

 「リフォームの家」は、子どもが巣立った夫婦2人のシニア世帯のリフォームを想定。家具や家電、住設機器など各メーカーの最上位製品を取りそろえたコーナーに仕上げた。広さは165平方メートル。リフォーム専任のスタッフを7人そろえ、来店客の要望に応えていく。リフォームスタッフは、大塚家具の社内で育成した人材で対応する。

 これまでも来店客からリフォームの相談を受けることがあった。その場合、「ヤマダホームズに紹介して対応していた」(経営企画部広報課)。今回、リフォームコーナーの設置とともに、専任スタッフをそろえたことで、「家電から家具、リフォームまで、当社によりワンストップで対応できるようになった」(同)とする。

 大塚家具は、ヤマダホームズが提携するリフォーム業者と直接やり取りをするようになる。一人の担当者が最後まで面倒を見る形となり、リフォームを依頼する際の顧客の不安解消にもつなげる狙いだ。

 今後、他のショールームへの展開も視野に入れるが、具体的なスケジュールは未定。当面、有明本社ショールームでリフォーム人材を育成し、展開できる下地を作っていく考えだ。