2021.08.23 モーター駆動ドライブ装置など納入TMEICが中国企業に

首鋼京唐鋼鉄が導入したTMEICの「モーター駆動ドライブ装置」などを採用した薄スラブ連続鋳造・熱間圧延設備

 東芝三菱電機産業システム(TMEIC)は、中国・首鋼京唐鋼鉄が河北省唐山市に新設する最新鋭の熱間圧延設備向けに、「モーター駆動ドライブ装置」と「圧延用制御システム」をこのほど納入した。

 中国・製鉄会社のトップグループの首鋼集団の一員である首鋼京唐鋼鉄は、同社の曹妃甸プラントの第2期拡張における生産の効率化や、極薄材の安定生産を実現するコンパクトな熱間圧延設備として、前工程である薄スラブ連続鋳造機と熱間圧延機を一体化し、フルエンドレス圧延機能を有する最新鋭の熱間圧延設備(MCCR)を導入した。

 フルエンドレス圧延を実現するためには、連続鋳造機と圧延機のプロセスを同期、協調させる高度な速度制御や温度制御などが必要になる。

 TMEICは、同圧延に対応した最先端の連続鋳造機と圧延機との速度同期制御、誘導加熱装置を用いたトランスファーバー(粗ミルと仕上ミル間を搬送中の圧延材)の温度制御、連続長時間の圧延工程を安定して実現するためのロール摩耗分散制御などの機能を新規開発し、実績を持つ熱間圧延用制御システムに実装した。