2021.08.31 【ソリューションプロバイダー特集】富士通ラーニングメディア 青山昌裕社長
青山 社長
研修サービス8割、オンライン対応可能
新型コロナウイルスの感染拡大は、業種を問わず企業のデジタルトランスフォーメーション(DX、デジタル変革)を加速させた。ニューノーマル時代の変革を担うDX人材の育成を支援するとともに、従来の個人に加え組織の成長もサポートできるサービスの拡充を目指す。
DX化の流れとともに、人材育成においてもeラーニングやオンライン学習への移行が進んでいる。当社はコロナ禍以前からオンライン化に取り組んできたこともあり、研修サービスの需要は好調。コロナ禍前の2019年を上回る実績で推移している。
新型コロナウイルスが終息したとしても、従来型の集合研修が主流に戻ることはない。当社は集合研修とオンライン研修、どちらにも対応できるハイブリッド型を目指している。現在、提供している集合研修のうち約8割はオンライン対応が可能。特別なツールを使わず、全てブラウザーで視聴することができ、使いやすいサービスを提供している。
コロナ禍を通じて、多くの人が自分のスキルを見直す機会も増えたようだ。当社が提供する戦略的人材アセスメントサービス「ProfileXT」の引き合いが増えている。
同サービスはアンケートなどを通じて、個人の特性を測り職務で成功する特性を定義するもの。米国では導入が盛んで「ジョブフィッティング」に利用されている。
21年度(22年3月期)下期からはDX関連やSDGs、人材開発実務者向けのコースなど、新たに80コースを追加する。ニューノーマル時代に最適な人材開発プログラムを提供することで、幅広い人材育成ニーズに対応する。
当社は今年4月に富士通Japanに統合された富士通エフ・オー・エムの出版事業を吸収した。富士通エフ・オー・エムは文教系に強みを持っていた。事業吸収を契機に文教系への提案も強化し、シナジーを生み出していく。
研修外のサービス提供にも注力する。多様なニーズに合わせ、一人一人に寄り添う人材育成を支援する。