2021.09.17 【抵抗器特集】北陸電気工業チップ抵抗器 成長分野の車載で事業拡大

 北陸電気工業は、極小チップから高付加価値チップまで、チップ抵抗器を総合的に展開。特に成長戦略として取り組む車載分野で事業を拡大している。

 自動車向けでは、エンジンの制御回路向けにサージ耐圧や耐パルス性に優れた耐サージ高電力チップ抵抗器、はんだ接合性に優れた長辺電極チップ抵抗器などをそろえている。

 バッテリー用では、独自の素材や構造によって強力なアーク抑制特性を実現した速断タイプの耐アーク性チップヒューズ「AFCL16-132」を開発した。サイズは1608サイズの小型低背でありながら、定格電圧が75Vと高電圧。さらに、優れた耐アーク性能により、過電流・過電圧が印加されても溶断時の発煙・発火の危険性が極めて少ないことが特徴。高電圧が加わる二次側回路の保護や、小サイズ・低コストが求められるセンサー回路の過電流・過電圧保護に最適。

 耐サージ高電力チップ抵抗器は、1608サイズで業界最高の定格保証となる0.3Wを保証。同社独自の素材と構造を採用することで、サージ耐圧や耐パルス性に優れたチップ抵抗器を提供する。

 長辺電極チップ抵抗器は、定格電力を向上。6432サイズで2W、5025サイズで1W、3216サイズで0.75W。電極構造が長辺のため、はんだ接合は一般品に比べて約3倍。耐衝撃・振動を要求する自動車での使用に適する。さらに長辺電極でハイワッテージタイプをラインアップ。3W、5Wの高電力を11×5ミリメートル、16×8ミリメートルサイズで実現。

 耐硫化チップ固定抵抗器は、特殊な材料を使用することで耐硫化特性に優れる。このほか、電流検出用金属板抵抗器、ESDプロテクターなど多彩な製品を供給する。