2021.09.17 【抵抗器特集】釜屋電機車載グレードのチップ抵抗器充実

 釜屋電機は、自動車分野を成長戦略として位置付け、車載グレードの高付加価値チップ抵抗器のラインアップを充実させている。

 同社の車載用チップ抵抗器は①車載向けに専用ラインを設け、工程のダスト低減化を実施②特別なトレーニングを受け、社内テストに合格した専用オペレーターが生産に携わる③工程での問題に対し早期に対応し不良の発生を最小限に抑える④車載向け電子機器の規格「AEC-Q200」に対応するなど高信頼性が特長。

 車載グレードチップ抵抗器は、メタルグレーズ厚膜の汎用チップ抵抗器「RMCシリーズ」を基本モデルに、高電力タイプの「RMCHシリーズ」、高耐圧タイプ「RVCシリーズ」、耐サージタイプの「RPCHシリーズ」をラインアップ。

 さらに、車載グレードの耐硫化チップ抵抗器として、内部電極にバリア層を設け低価格で高品質な耐硫化性能を実現した「RMGWシリーズ」、耐サージチップ抵抗器を耐硫化し、汎用抵抗器の最大4倍の定格電力を実現した耐サージタイプの「RBX/RPGWシリーズ」、高耐圧チップ抵抗器を耐硫化した高耐圧タイプの「RVACシリーズ」、長辺電極構造でヒートサイクル耐性に優れる「TWMCシリーズ」をラインアップしている。

 同社は、車載向け製品の生産では車載品質の確保のため、量産において民生向け製品との差別化を図っている。同社の車載グレードチップ抵抗器はAEC-Q200に対応。作業環境ダスト低減対策が施された車載専用ラインで生産する。トレーサビリティーは重要工程記録とキープサンプルは15年保管。品質システムはIATF16949、VDA6.3などの認証を取得した。