2021.09.21 メキシコ天然ガス火力、持ち分売却東京ガスなど英国の投資会社へ
東京ガスは16日、メキシコ北東部で参画していた天然ガス火力発電事業について、運営会社の株式全持ち分(発行済みの30%)を、エネルギーインフラなどに投資する英国の投資会社へ売却すると発表した。
2009年から三井物産などと参画し、安定的な業績を維持してきたが、投資会社の求めに応じたという。
株式を売却するのは発電所運営会社「エムティーファルコンホールディングス」(メキシコシティー)。メキシコ北東部で運営する五つの発電所はいずれも、ガスタービンとスチームタービンを組み合わせて高効率化した発電方式「天然ガスだきコンバインドサイクル」を導入し、出力は合計223.3万kW。
その後、東北電力なども参画したが、今回、投資会社に全て売却される見通しだ。売却の理由について、東京ガスは「提示価格を海外事業戦略に応じて総合的に検討したところ、適正だと判断した」と説明している。
三井物産も同日、全持ち分を売却することを発表。売却に伴い、約78億円の損失を計上する見込みだと公表した。
東京ガスはメキシコで、首都メキシコシティー北西部のバヒオ発電所にも04年から参画。こちらも天然ガス・コンバインドサイクルを採用している。