2021.10.21 「北朝鮮や中国でも注目」フィルム型太陽電池ノーベル賞候補の宮坂氏 「街を丸ごと発電所に」
太陽電池のサンプルを前に語る宮坂特任教授
最近、注目度が高まっているフィルム型の太陽電池。ロシア人科学者の名にちなんだ「ペロブスカイト構造」を生かしたものだ。そのもととなる研究を手掛け、ノーベル賞候補とも目されるのは、桐蔭横浜大の宮坂力・特任教授。宮坂特任教授は電波新聞のインタビューで、「いわば、街を丸ごと発電所にできる」と、今後の普及に期待を示す。
一方で、海外との国際競争の中で、日本の立ち遅れを懸念する。「北朝鮮でも研究されている。五大陸全てで取り組みが進んでいるといっても過言ではない」。特に中国は研究が活発で、1万人規模の研究者がいるとみられ、スタートアップが生産体制を整えつつある。これに対して、日本国内の研究者は「せいぜい数百人とみられる」。教授は日本のエネルギーのあり方についても提起する。
(詳細は22日付の電波新聞、電波新聞デジタルに掲載します。)