2021.10.27 【JPCA Show特集】FUJI〈紙上参加〉新プラットフォーム「NXTR」市場投入
「NXTR」
FUJIは、自動段取り替えなど柔軟で無駄のない生産を実現するIoT/M2Mを活用した統合生産システム「Nexim(ネクシム)」をベースに「FUJIスマートファクトリー」をグローバル市場で推進している。
同ファクトリーの新プラットフォームに位置付け、表面実装ラインの完全自動化を目指した次世代実装機「NXTR(ネクストアール)」を市場に投入した。
同実装機は表面実装工程における「三つのゼロ」(実装不良ゼロ、オペレーターゼロ、機械停止ゼロ)の実現を目指して新たに開発した。
「実装不良ゼロ」は新開発のセンシング技術により、実装状態をリアルタイムに監視し、電子部品と基板へのストレスコントロールを同時に行うことで、安定した高い実装品質を確保する。「オペレーターゼロ」は新開発のスマートローダーが生産スケジュールに合わせて、電子部品の補給、次生産への段取り替えを完全自動化する、これにより、作業の遅れやセットミスによる部品供給不良などのチョコ停要因を一掃する。「機械停止ゼロ」は工具なしでヘッドなどのユニット交換が可能で、また、自己診断機能により予知保全が可能で、生産計画に支障を与える突然の機械停止を防ぐ。
新開発のクリームはんだ印刷機「NXTR PM」も発売し、デュアルレーン生産にも対応しNXTRとの組み合わせで、省スペースで高効率な生産ラインを実現する。
同社はスマートファクトリーの推進において「デジタルツイン」の技術を活用したシミュレーションによる、顧客への提案活動を広げている。既存のSMTフロアをバーチャル空間に再現し、リアルでは数値化が難しかった人間の作業負荷を考慮することで、SMTフロアの課題を可視化する。また、自動化機器を導入した場合やオペレーションを変更した場合の効果の可視化も可能になる。
バーチャル空間でモデル化されたSMTフロアでは、AGVや部品自動倉庫の台数、作業者数、作業動線など工程ごとにパラメーター設定が可能で、導入効果を確認できる。