2021.10.29 【次世代自動車用部品特集】スミダコーポレーショングローバル規模で設備投資を継続
スミダコーポレーションは、車載用コイルをグローバル市場で伸ばしている。CASEの進化など、自動車トレンドに対応した製品を相次いで市場投入している。
同社はここ数年、製造、販売、技術面において、グローバル規模で設備投資を継続して体制を強化してきた。製造面では、中国の吉安工場の第2期工事を完了。欧米では、メキシコ、ルーマニア、スロベニアの工場を拡張した。販売体制では、インドに販売拠点としてスミダ・エレクトリック(インディア)を設立。中長期成長に向けて事業を展開している。
製品戦略は、車載向けはABS用、HIDランプ、キーレスエントリー用のコイルを主力3製品として事業を伸ばしてきたが、引き続き車載分野で事業を拡大する。xEVで使用されるモーター、DC-DCコンバーター、インバーター、バッテリーなどに向けた製品を拡充している。
パワーインダクターは、高温対応メタルコンポジットインダクターを拡充し、150度対応のシリーズを充実させている。AEC-Q200車載信頼性試験に準拠。新シリーズ「CDMCxxDxx/L150シリーズ」は、オリジナルT150シリーズより低DCR化を実現するとともに、直流重畳電流と温度上昇電流のバランスをとった4/5/6/10ミリメートル角ファミリーシリーズをラインアップ。2022年から順次量産開始する。
リアクトルは、二つのコイルを独自の磁気構造で結合させ、小型化を実現した磁気統合型リアクトルを提案する。インターリーブ方式用リアクトルとしてコア材料および構造を最適化し、機器の小型化に貢献する。ゲートドライブ用絶縁トランスのラインアップも充実させている。