2021.11.17 【ET&IoT2021特集】東芝情報システム単眼カメラ距離計測ライブラリ出展
東芝情報システムは、1台のカメラで高精度な距離計測を実現する「単眼カメラ距離計測ライブラリ」など8製品を出展する。
近年、ピッキング、インフラ点検、製品検査などさまざまな分野で画像認識を活用した製品が市場に投入されている。しかし、製品の小型化、コスト面で課題があった。
「単眼カメラ距離計測ライブラリ」は、東芝研究開発センターが開発した立体認識AI技術をベースとして、東芝情報システムが組み込み向けに商品化したもの。
レンズにより生じる被写体画像の「ぼけ」と被写体までの距離に相関があるという原理を利用、この相関をディープラーニングで解析して距離を計測する。特別なカメラや装置を必要とせず、市販のカメラをそのまま使用できる。計測誤差は、被写体までの距離1メートルでプラスマイナス2.5ミリメートル、被写体までの距離10メートルでプラスマイナス62.5ミリメートルと、高い精度を実現する(理論値)。
ディープラーニングには、精度を維持したまま、ニューラルネットワークを最適化する東芝情報システム独自のAI高速化技術を適用。また、C++によるネーティブ実装とすることで、処理全体の高速化を可能にした。ステレオカメラなどの他方式に比べ、省コスト、省スペースを実現する。
主な販売対象としては、リアルタイムの立体認識を必要とするピッキングロボットやドローンの視覚、無人搬送車の周辺認識、3次元製品検査などのアプリケーションでの活用を想定している。2022年1月17日から販売開始する。
このほか、Bluetooth関連、モデルベースデザイン、組み込みセキュリティープロダクト、省電力無線メッシュネットワーク、音像デザイン、ディスコンLSI再生サービス、風向風速IoTセンサーなどを出展する。