わが家に初めてテレビが来たのは小学校4年生のときだった。秋葉原の電気街でキットとして売っていた東映無線製。父親が知人に組み立ててもらったモノ▼高価だったがブランド品の半額くらいだった。既にアキバ通いをしていたから、素性はすぐに分かった。購買のきっかけは小2の弟が「テレビの番組を見ていないと友達が相手にしてくれない」と泣いて頼んだこと▼兄と違い、おとなしくて優等生だった弟が珍しくわがままを通したので、家族全員がほだされテレビがわが家の一員になった。本...　　(つづく)