2022.01.13 【放送/機器総合特集】22年 年頭所感日本CATV技術協会 内田茂之理事長

内田 理事長

技術力向上で業界サポート

4K8Kの普及促進

 明けましておめでとうございます。旧年中に皆さまから当協会の活動に寄せられましたご支援、ご協力とご厚情に対し厚く御礼申し上げます。2022年の年頭に当たり、一言ごあいさつを申し上げます。

 昨年は、世界中が新型コロナウイルス感染症に翻弄(ほんろう)された中、日本はワクチン接種を積極的に進め、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置を取りながら、感染拡大の波を何度も乗り越えてきました。国民の生命財産を守るため、医療の最前線で新型コロナウイルスと戦っている医療関係者の皆さまに心から敬意を表するとともに、新型コロナ感染症の1日も早い収束を願っております。

 さて、新4K8K衛星放送は、2018年12月1日の放送開始からおよそ1000日たった昨年8月に、視聴できる機器の数が1000万台を突破しました。無観客開催となった東京オリンピック・パラリンピックでしたが、世界中から集ったアスリートの競技の様子を、多くの方が臨場感あふれる4K8K放送で視聴できたのではないかと思います。

 さらに多くの視聴者の方々に4K8K放送を良好な環境で見ていただくため、協会としても引き続き、新4K8K衛星放送の普及促進と良好な受信環境の整備に貢献していく所存です。

 また、76年の開始以来、46年間にわたりCATVに関わる方々の技術力の維持向上に努めてきた技術者資格制度は昨年11月、受講・受験者の利便性を高めた新しい資格制度に変更いたしました。主な変更点は、時間や場所の制約をできるだけなくすため、eラーニングとCBT(Computer-Based Testing)を採用したことです。

 また、CATV総合監理技術者、第1級CATV技術者、第2級CATV技術者の3資格に整理統合し、誰でも受験できるように受験資格を改め、CATV業界外からもチャレンジできるよう門戸を広げました。更新にも、eラーニング講習を導入することといたしました。

 本年のケーブルコンベンション関連イベント「ケーブル技術ショー」は、「ケーブル技術の進化が地域の原動力になる、地域の未来・ケーブルテレビの未来はここから始まる」との意味を込め、開催コンセプトを〝The future starts today! ~地域を活かす、未来をつくる、ケーブル原動力~〟としました。

 技術展示会は7月28、29日に東京国際フォーラムにて、オンライン展示会は7月13日~9月16日に開催いたします。10周年を迎え、さらなる進化を目指すケーブル技術ショー2022にご期待いただければと思っております。

 今後も当協会は、会員各社、関係団体・機関と連携し、重要インフラとなったケーブルテレビのさらなる普及・発展、信頼性の向上、地域の安心・安全を守る技術者集団として、〝ケーブルテレビの進化〟を技術面からサポートしていきますので、変わらぬご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。最後になりましたが、皆さまの本年のご多幸とますますのご発展を祈念申し上げて、年頭のごあいさつといたします。