2022.01.24 「自撮り」の3D映像でVR対話もキヤノンUSAが開発中、リアルに近い迫真性
デモのもよう(提供=キヤノンUSA)
友人や家族らとのオンラインでのコミュニケーション。一般的なビデオ通話では臨場感を持ちにくい。そこでキヤノンのグループ会社、キヤノンUSAは、ユーザーが自身の実写3Ⅾ映像を、手軽な機材で作ることができ、それをもとにコミュニケーションできるVR向けアプリを開発中。「Kokomo」と名付け、米ラスベガスで今月行われた「CES2022」で公開した。メタバースにもつながるソリューションになりそうで、年内の製品化を目指す。
複雑なシステムが不要で、カメラやヘッドセット、スマホといった手軽な構成なのが特長。ユーザーの姿をリアルに再現するため、画面やアバターを通してとは違った、「対面」に近い感覚になる。むろん、棒などは使わないが、いわば「自撮り」をもとに3Ⅾをつくる形だ。
CESでのデモンストレーションでは、そのリアルさから、相手との対話に身振りや手振り、ボディーランゲージを使う人が続出したという。「せっかくコミュニケーションが深まった関係の先に、何かコンテンツ関連の展開もできれば」と担当者は展望する。さらなる展開も注目されそうだ。
(25日の電波新聞・電波新聞デジタルで詳報する予定です)