2022.02.08 【冷蔵庫特集】三菱電機「中だけひろびろ大容量」MZシリーズ8年ぶりフルモデルチェンジ

「中だけひろびろ大容量」MR-MZ60H

幅・奥行き変えず30リットル以上増

 三菱電機は、約8年ぶりにフルモデルチェンジした冷蔵庫の新製品「中だけひろびろ大容量」MZシリーズを2月25日に発売する。野菜室を真ん中に配置した新シリーズで、1年前のモデルから幅と奥行きは変えずに容量を30リットル以上増やしている。

 MZシリーズは、庫内容量602リットルのMR-MZ60H(幅685ミリメートル、奥行き738ミリメートル)と540リットルの同MZ54H(幅650ミリメートル、奥行き699ミリメートル)の2機種をラインアップ。買い物かご(33リットル)約1個分の容量が増える形で、冷蔵庫の買い替えサイクルに当たる13年前の製品に比べると、125リットル増える計算だ。

 新開発したウレタンにより、容量アップを実現している。従来は、液状からすぐに発泡してウレタンに固めていたが、新しいウレタン原液を採用して液状のまま薄い空間にも入り込むようにした。それにより、ウレタンが入り込めなかった部分の断熱性を高め、ウレタン全体の厚みを減らしている。従来は厚さ42ミリメートルだったが、MZシリーズでは26ミリメートルにしている。また、天井面の傾斜を排除して容量拡大にもつなげている。

 製氷タンクは、1996年から2011年のモデルまで採用してきた、チルドルーム前の床に埋め込む「埋めちゃっタンク」を〝洗える〟タイプにして復活させた。庫内を広く使えるなど当時から好評だったが、製氷皿を洗えないなどの課題があった。断熱材を薄くしたことで製氷皿や水の通るパイプなどを外して洗えるように改良し、11年ぶりに埋めちゃっタンクとして搭載している。

 これまで製氷タンクは、肉や魚などの生鮮食品を微凍結して保存できる「氷点下ストッカーD A.I.」の隣に配置されていた。それを埋め込んだことで、氷点下ストッカールームも広くなり約1.4倍に拡大し、使い勝手が増している。

 冷蔵室の棚は男性、女性、子ども目線に配慮した高さに微調整。チルドルーム上の棚は段違いにし、鍋を入れても上部空間に食材を置けるようにした。ドリンクなど入れる物に合わせて区切れるボトルストッパーをドアポケットに採用。卵ケースは冷蔵室の棚にもドアポケットにも置ける仕様にしている。

 IoT機能は、日々の使い方を学習し最適運転する「全室独立おまかせA.I.」で、製氷タンクの水が無くなりそうだとスマートフォンに通知してくれるように進化。レシピサイトと連携して独自メニューを紹介するなど、アプリを通して日々の献立サポートにも生かしやすくしている。