2022.02.10 【抵抗器特集】フラット電子チップ型金属薄膜ネットワーク抵抗器、超高精度で高信頼性
フラット電子は、超高精度・高信頼性を強みとする金属薄膜抵抗器の製造・販売に特化している。昨年から続く旺盛な需要に対応し、設備投資も実施。生産性と品質の向上に取り組み、さらなる成長を目指す。
同社製品は高精度の抵抗温度係数と抵抗値許容差が特徴。プラスマイナス1PPM/度という最小温度係数(TCR)、プラスマイナス0.01%という最小抵抗値許容差を実現している。制御機器や計測器、半導体製造装置など高精度が要求される用途で高い性能を発揮する。
主力となるチップ形金属薄膜ネットワーク抵抗器には、面実装タイプ「RFCシリーズ」と「RFCNシリーズ」がある。多数の素子を一つにまとめ、スペース効率向上と搭載工数低減に貢献する。SOP形、SIP形、DIP形のネットワーク抵抗器の置き換えでVE効果が期待。箔抵抗と比較して小型・低価格で実装性にも優れ、相対精度は同等だ。
ほかにも、豊富なラインアップを展開。角型金属薄膜チップ抵抗器やリード型金属薄膜抵抗器など、薄膜技術を生かしたさまざまな抵抗器を提供する。
同社では昨年設備投資を行うとともに、人員増強も図り、生産能力は約2割増えた。半導体製造装置や検査装置、計測器向けで旺盛な受注が続いており、さらなる追加投資を決定。検査装置や製造装置の導入を予定し、4月以降に立ち上がる見通しだ。検査装置の増強を図ることで、品質向上にも期待する。
同社は1967年の創業以来、計測器用途等に要求される高い性能を達成するため、薄膜、超微細加工技術の改良を積み重ね、世界最高水準の品質の製品群を持つ。今後も顧客ニーズに対応し、高品質な金属薄膜抵抗器の開発に取り組む。