2022.02.16 マイボトル普及に向け新サービス実証実験象印、店舗に保管し使いたいときに使える

専用ロッカーでマイボトルを保管してもらえる

 象印マホービンは、マイボトル普及に向けた新たな試みとして、ユーザーのマイボトルを店舗に保管し、自分が利用したいときに利用できる有料サービス「ZOJIRUSHI MY BOTTLE CLOAK(象印マイボトルクローク)」の実証実験を始めた。

 実証実験は、神戸萩原珈琲127番地(神戸市中央区/実施期間=2月15日~4月30日)およびシアトルズベストコーヒー淀屋橋住友ビル店(大阪市中央区/3月1日~4月30日)の2店舗で実施。

 利用は、まずLINE公式アカウントの「ZOJIRUSHI MY BOTTLE CLOAK」を友達登録(初回のみ)し、LINE公式アカウント上で注文し、PayPayで決済する。

 また初回のみ、同サービス専用のステンレスボトルを購入する必要がある。販売価格は税込み2500円で、実証期間中はLINE公式アカウント内でドリンクやフード購入に利用できる2000円分のポイントが付与される。

 各店舗では専用ロッカー、もしくは店頭でマイボトルを受け取り(受取予定時刻から30分間保管)、使い終わったマイボトルは店舗に預ける。店舗で洗浄し、次回注文時まで保管される。店舗に預けず持ち帰るのも自由となっている。

 このサービスに使う専用ステンレスボトルは、せんとパッキンが一体化したシームレスせんを採用したステンレスボトル「SM-ZA36」をベースに、ふた(天面)と本体底面にシリアル番号とQRコードが印字されている。

 同社によると、マイボトルの所有率は7割程度だが、普段使っていない人が50%以上いるということ、マイボトル使用頻度が低いことが課題と常々感じていた。

 このため、店で購入したこだわりの飲み物を持参したマイボトルに入れてもらえる「給茶スポット」(全国約140店舗)を展開するなど、利用頻度を高める取り組みに力を入れている。

 今回、さらに利用頻度を高めてもらう方法の一環として、新サービスを考えた。新サービスの創案に当たっては、サントリーがペットボトルをロッカーに保管し非接触で受け渡しするサービス(モバイルオーダー店舗「TOUCH-AND-GO COFFEE」)を始めたことが一つのヒントになったという。

 同社では実験的にユーザーのニーズを探りながら、今後の実サービス開始に向けた課題の洗い出しを行う考えだ。マイボトル普及は繰り返し使え、ごみを減らすことでサステナブルな行動につながるため、今後もさまざまな視点でマイボトル普及に力を入れていく考えだ。