2022.02.25 【複合機&プリンターソリューション特集】リコーEDW中心に施策強化顧客のDX支援サービスに力

RICOH IM C3000 Cloud Connect Package

 リコーは「デジタルサービスの会社への変革」に向け、モノ売りからコト売りへの転換を進めている。

 「コロナ禍でリモートワークなど新しい働き方が定着した。多様な働き方、DX化をデジタルサービスで支援していく」(福留剛OP国内マーケティンググループリーダー)として、紙文書や契約書の電子化および、現場のデジタル化を重点施策に位置付けて取り組んでいく。

 特に「エンパワーリング デジタル ワークプレイス(EDW)」を中心とした施策を強化。顧客のデジタルトランスフォーメーション(DX、デジタル変革)を支援するサービスの提供に力を入れている。

 EDWは、働く現場のDXを支援するために顧客の業務効率化や生産性向上を目指しており、ワークプレイスのITインフラを構築し、ワークフローをデジタル化してつなぐことで、新しい働き方の変革に貢献する。「ハードウエアとEDWサービスの組み合わせで、さまざまなソリューションを提供」(福留グループリーダー)していく。

 今後も「EDWを核に自社サービスだけでなく、他社パッケージとの連携なども拡充」(マーケティンググループの冨塚史朗氏)させる。

 ソリューションパッケージとして注力する「スクラムパッケージ」「スクラムアセット」が好評だ。2021年度も販売が大きく伸び、累計販売本数は昨年末で18万本に達した。ソフトベンダーや顧客と〝スクラム〟を組んで業種・業務の課題解決を目指すソリューションとして導入が進んでいる。

 さらに、「ハイブリッドな働き方に対応し、クラウドサービスとの連携やセキュリティーの強化を訴求」(福留グループリーダー)していく。

 セキュリティーでは、シスコシステムズと連携し、セキュアなネットワーク環境の構築を強化。紙文書の電子化では、弁護士ドットコムと契約業務のデジタル化で、サイボウズと企業間取引のプロセスの効率化などで連携する。

 電子ペーパーを使った建設現場や介護施設のデジタル化、医療機器のデジタル管理など、現場のDXを支援するサービスなどにも力を注ぐ。AI(人工知能)を活用したサービスでは、自然言語処理のAI技術を活用する「仕事のAI」を提供。お客のデータをAIで分析し、業務の効率化や新たな価値の創造を支援するサービスとして展開している。

 改正電子帳簿保存法への対応として、リコーグループのメイクリープスと連携したソリューションに加え、新たに「RICOH 証憑(しょうひょう)電子保存サービス」の提供も始めた。