2022.03.18 九州大学大学院システム情報科学研究院「QCSC開所記念シンポジウム」を開催30日にオンラインで

 九州大学大学院システム情報科学研究院は1日、システムレベルでの量子計算技術の開拓に向けて、「量子コンピューティングシステム研究センター」(QCSC=Quantum Computing System Center、井上弘士センター長)を開所した。

 量子コンピューティング技術は次世代コンピューターの実現手段として注目され、「情報処理に使える道具」として、「どのように量子コンピューターそのものを構成し、動作させるのか」というシステムレベルでの検討が必要な段階に入っている。

 QCSCではコンピューターの基本設計や設計思想を中心に、物理・材料・デバイス・回路などのハード分野と、システムソフトウエア・アルゴリズム・アプリケーション・理論などのソフトウエア分野を有機的に連携させ、階層全体を俯瞰(ふかん)した研究開発を推進する。

 開所に当たり、30日にオンラインで「QCSC開所記念シンポジウム」を開催。世界をリードする量子コンピューターの研究者による基調講演、特別招待講演として量子コンピューターの最新動向を解説。併せて、登壇者を中心に特別パネルディスカッション「今後の量子コンピュータ研究とQCSCへの期待」を行う。QCSCが目指す方向性や理念、研究活動についても紹介する。参加無料。

◇開催日時=3月30日(水)午前9時~正午

◇開催方法=Zoom Meeting。先着500人

◇申し込み方法=ホームページ(https://qcsc.kyushu-u.ac.jp/opening-symposium/)から申し込む。(福岡)