2022.04.13 対面受取率と再配達率とも減少宅配ボックスと小包ポスト設置で
宅配ボックスと小包ポストが一体化した「Tecera Frame」
パナソニックが実証実験で成果
パナソニック ハウジングソリューションズは12日、宅配ボックスによる非接触・非対面での荷物受け取りに関する実証実験の成果を発表した。宅配ボックスと小包ポストの設置により、対面受取率は68%から18%、食品以外の再配達率は6%から0%に減少するなど、再配達の防止に効果的であることが明らかとなった。
実証実験は、国土交通省主催の「非接触・非対面型輸配送モデル創出実証事業」の一環として、2021年12月に行われた。都市部の戸建て住宅10戸に同社の宅配ボックスと小包ポスト「Pakemo(パケモ)」を設置。対面受取率と再配達率を設置前後で比較した。
結果、対面受取率は68.4%から17.9%、再配達率も6.3%から2.0%(食品以外は0.0%)に減少した。
また、宅配ボックスの設置は、配達時間帯の平準化にもつながりそうだ。日時指定されることが多い18時以降の配達は、設置前の25.0%から8.0%に減少。夜間配達が減れば、配達員の負担軽減につながる。
さらに、パケモを併設したことで、受領印不要で厚みがある郵便物に関しても、対面受取率、再配達率ともに0%を達成。近年、フリマアプリの利用が増加し、厚みがある郵便物も増えているが、従来のポストの投函口から投入できず、再配達が増加していた。パケモは投函口が広く、厚み7センチメートルまでの大型郵便物を受け取ることができ、この課題の解消につながる。
同社は21日、荷物の複数個受け取りが可能な機能門柱「Tecera Frame(テセラフレーム)」を発売する。宅配ボックスとパケモを組み合わせ、受け取りロスを防ぐ。
(14日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)