2022.04.15 土産運ぶ「キャスト」はロボット観光客は手ぶらで周遊

開発中のロボット

 お店で買ったお土産そのまま持ち歩くのは面倒だな。そう思う人も多いはず。お酒など瓶類を買い求めるのは帰る間際に、となりがち。また、お店に預けておいて帰り際にピックアップする、といった人もいる。ただ、そうなると、観光の合間にも、買い物の順番を考えないといけないし、ピックアップを忘れることもある。

 一方、店側も、お客さんをみすみす逃す(機会損失)ことにもなりかねないし、「あとで駅まで届けてほしい」などと観光客に頼まれても、人手がなく対応できない場合も多い。

 そこで、こうした買い物類について、利用者が希望する場所までロボットが届けてくれ、観光客は手ぶらで移動できるサービスに向けて、三菱電機が実証実験を始める。三重県の大規模施設「VISON(ヴィソン)」が舞台。観光客は手荷物がなく身軽に動け、店側も売り上げを確保できそう。2~5年後の実用化をめざしており、将来は、宅配サービスのラストワンマイルなどへの展開も想定する。同社はロボットデリバリーの業界団体にも加わっており、こうした実証がさらに広がりそうだ。

 AIを使っての歩道の所要時間予測など、技術の詳細をオンライン会見で発表した。

(18日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)