2022.05.03 熊本でバイオマス発電、24年運転開始に注力東邦ガスや中部電など参画
八代バイオマス発電所の完成イメージ
東邦ガスは、中部電力などと出資する事業会社が、熊本県八代市でバイオマス発電所の建設に着手したと発表した。発電出力7万5000kWの木質専焼で、2024年6月の運転開始を目指す。
事業会社「くまもと森林発電」は4月18日、八代バイオマス発電所の建設を始めた。豊田通商グループでバイオマス発電事業などを手掛けるエネ・ビジョン(名古屋市千種区)が進めていた計画に、東邦ガスや中部電力が参画した。中部電力が49%、東邦ガスが37%、エネ・ビジョンが14%を出資。
燃料にはベトナムやマレーシアから輸入する木質ペレットのほか、地元熊本県産の未利用間伐材などを活用した木質チップも利用する。一般家庭約15万世帯分に相当する年間約4.8億kWhの発電電力量を想定している。
東邦ガスは、単独で運営する埼玉県深谷市のバイオマス発電所が21年11月に稼働を開始。愛知県田原市でも6月に着工するほか、佐賀県唐津市などでも計画を進めているという。
同社はバイオマス発電について「カーボンニュートラルに向けて取り組んでいく再エネ電源の一つであり、今後も案件次第で参画していく」としている。